評価:
松下 幸之助,いのうえ かおる
PHP研究所
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(2004-12-04)

JUGEMテーマ:がん全般

 

自分自身ががんに罹患したり、家族ががんに罹患したりすると

頭の中を心配と不安と現実がぐるぐると回って

何も手につかない、とか、自分の感情がわからなくなるとか

一時的にパニックのような状態になることは普通のことだと思います。

 

私の場合、家族が罹患しましたが

「文字を集中して読めない」ということが辛いことでした。

気持ちが落ち着くまで、1か月ほどかかりました。

もしかすると、罹患して1年たった今でも、落ち着いていないのかも、知れません。

 

そんなとき

温かいオレンジカラーの表紙のこの本を手に取り

パラパラと眺めました。

不思議なもので、今の自分にぴったりと合うようなところで、手が止まるのです。

 

例えば、あの時に私が読んだのは「すぎる」というページ。

書かれているのは、「食べ過ぎる」とか「呑み過ぎる」というのは良くないですよ、ということですが

その時の私には、先の心配をし過ぎるのは良くないですよ、と語り掛けられているような気がしました。

そして、自らを律して、不安をコントロールするために学びなさい、と言われているのだと思いました。

 

易しい文体で書かれたこの本は、心が疲れているときでも読めるような本です。

同じことでも、誰かに言われたのならば、何かしらの反応をしなければなりませんが

誰からも何も言われたくないほど、疲れ切ってしまっているときだってあります。

 

そんな時、この本はそっと応援してくれます。

 

その時々の心境で、心に触れる文章も、違うことでしょう。

不思議なことに、そこから受け取るメッセージも変わります。

手元に置いて、何度も読み返したい、そんな本です。

 

 

 

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